年齢を重ねると紫外線による肌ダメージ、特に「しみ」が気になります。

そもそも「しみ」というのはお肌のメラニン色素が増えた状態。メラニン色素は紫外線から体を守るために増えるのですが、それが局所的に増えて取れなくなったものが「しみ」なんです。
「しみ」とひと口に言ってもいくつか種類があります。どのしみにとっても紫外線は悪化の要因になるんですが、その中でも紫外線によるダメージの蓄積が原因となってできるのが「老人性のしみ」。ほかに、紫外線が原因ではなく遺伝的な色素異常で、細かいものがたくさん現れる「そばかす」。女性ホルモンが関係していると言われる「肝斑」。原因がよくわかっていない「後天性真皮メラノサイトーシス（ADM）」。そしてけがややけどなど、炎症後にできる「炎症後色素沈着」。大きく分けてこの5つです。
 

目の下やほほなど広範囲にいくつかあるのですが

しみの種類が違うと治療方法も変わってきます。しみの治療というと「レーザー」が思い浮かぶかと思いますが、種類によってはレーザーを当ててはいけないものもあるんです。治療法を誤るとしみをかえって悪化させることも。だから当院では治療前に必ずカウンセリングを行い、どの種類のしみなのかをきちんと判断、適切な治療方法をとります。また施術後すぐにしみがなくなるわけではなく、お肌がどういった経過をたどってきれいになっていくのかの説明も行います。施術も必ず私が行いますので、安心して下さい！
実は、ほとんどの人はいくつかの種類が混在しています。ですから最初の診断が一番大切で、知識や経験をもとに治療方針を決めます。しみの種類を見ながら、それぞれの治療法も説明していきますね。
 

しみの種類が違うと治療方法も変わってくるということですね。

しみの種類は大きく分けて5つあるとお話ししましたが、紫外線によるダメージの蓄積が原因となってできる「老人性のしみ」と、原因がよくわかっておらず、皮膚の深い層に色素がたまってできる「後天性真皮メラノサイトーシス（ADM）」にはQスイッチレーザーかピコレーザーによる治療が効果的で安全です。当院ではルビーレーザーとピコウェイという、波長とパルス幅の違う2つのレーザーを用意。老人性のしみは1回で、ADMは2～5回ほどの治療でとることができます。
ただ、レーザーによる刺激で治療後に「炎症後色素沈着」というしみが一時的にできることがあるのですが、これには塗り薬を使って対応していきます。
 

レーザーを当ててはいけないしみもあるそうですね。

女性ホルモンが関係していると言われる「肝斑」は、最近では微弱なレーザー治療も行われていますが、トラネキサム酸やビタミンCなどの飲み薬での治療がスタンダード。これらは市販薬にも使われている成分です。
また美白剤であるハイドロキノンという塗り薬を処方することもあります。
 

その他にはどんなものが？

遺伝的な色素異常で、細かいものがたくさんできる「そばかす」には、「I2PL」という光治療を行います。広範囲に当てることができるのでそばかす治療に最適です。またI2PLの光はレーザーほど強くなく、肌に程よい刺激を与えることができるので、美肌や若返りの効果も期待できるんですよ。
最初の段階でしみの種類をきちんと把握するのが重要ですね。
当院は完全予約制です。これまでの経験や知識をもとに、しみの種類の判断はもちろん、それぞれのライフスタイルに合わせた治療法をとるためじっくりとお話を伺います。安心してご来院下さい！